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ゴールデンウィーク中にイノセンスを見た。
ぶっちゃけ言うと九十分強でまとめたのが間違い、である。さらにチクチクいくと、面白いし見応えもあると思うが引き込む演出に乏しいな、と。従来のGISはタチコマとか実世界のストーリー展開が世界観の主張とうまくバランスを取っていたがそこを完全に切り捨てて時間短縮に使った感も否めない。まぁ逆にそれのおかげで見る者によって解釈が異なることを生む面白さもあるが…

ただそれも彼の主張であるとも考えられる。
つまり劇場という一つの世界単位において観客はいくら共通の対象を見ていたとしても所詮はstand aloneでありその劇場自体が世界の縮図であるというわけだ。
さて、GISにおいてもMatrixにおいても最終的に問い掛けることは実体性である。実体性は人間によって定義されるものであるが、では人間の実体性はどのように定義されるのか?GISにおいては人間を殻(人形、あるいは生身の身体)・記憶・ゴーストのトライアッドとみなし、オリジナルの(ここは麻薬王のゴーストコピーなどで明確な判断が下されてないので不明瞭である。)ゴーストを持つことが人間の必要条件としている。ゴーストとは考え、意思(意志)を持つ魂であるから彼は実体世界の存在は認めつつそこに存在する個人が電脳世界という別の観界に接続し、個人内で二つの観界の境界が曖昧になることで実体性の崩壊と実体世界のstand alone complex化をきたすと認識している。境界がフラジャイルになることは人間は電脳世界で存在していけるか、つまりゴーストの電子化の可能性という問いを引き起こす。ただしGISではイシを持つものが電子信号のみで存在し得るか、という問いにまでこの問いを煮詰めていない。実体世界に存在する演算装置を利用し
ていないことの証明はなされていないしむしろその可能性を残すことで究極の議題に対する議論を回避しているように思える。
このように煮え切らない議論をする余地を完全に消し去るため、Matrixでは思考ですら全てプログラムによるアルゴリズム(つまり思考は必然であり、思考の結果である結論は思考以前から存在している)であるとし、そのプログラムを構築した頭脳でさえプログラムであるとしている。GISではこの多角構造世界の議論は不可能である(つまり多角構造をとったところで偶然性を否定していないゴーストの電子化の議論は尽きないのは自明)から確かに画期的であるが所詮は鶏が先か卵が先かかの議論にすぎず結果的には単なる逃避である。

そうするとやはり真実への帰結はGISmethodがふさわしいということにならないわけではない、ということだ。
魂は電子化に耐え得るということををどう証明するかは非常に難解である。GISの世界で行われているからなどというヘリクツをこねるのは論外であるし…
この問いについて一緒に考えてくれる人キボンヌ(´□`)

あ、あとタチコマ目覚まし時計予約しました!
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