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これ以前のブログからのサルベージ

「ブドウは房状に果実が生るがこの主な要因を考察せよ。」
ということを聞かれたことがあります。



確かに普通一つの分枝に花は一つ。つまり果実も一つなんです。
何故かって?
果実の発芽率を上げるためには発芽が可能な環境に周囲がなるまでに耐えられる能力を上げればいいんですね。そうするためにはぶっちゃけその時まで果実が摂取できる栄養分が多い方がいいわけです。つまり果肉などを発達させればよいと…そのためにはかなり栄養分がかかりますね。一本の枝の養分輸送量には限界がありますから一本の枝につく果実数に反比例して一つの果実が蓄えられる栄養分の分け前は少なくなるわけです。
なのにブドウって一本の枝から一房たわわに実ってますよねぇ。

なぁぜぇぇだぁぁぁ~???

で、しを的には…
①ブドウの実が今の実と同じ種子数を維持すると仮定して(大きさは変わってもよいとする)一つの分枝に一つの実が生る場合と比較すると…大きな口を持つ動物に食べられる場合、より多くの種子を一回でその動物に運んでもらうことができ、種子の散布率が上がり同系の遺伝子を持つ個体の生存率が上昇する。小さな口を持つ動物に食べられる場合、一個体が種子を運ぶ確率が上昇し、そのために種子の散布率が上がり前述の場合と同様になる。
☆つまり大きな身だと果肉を食べられて終わり、みたいなことがあるわけですね。柿の実くらいあるブドウをムクドリクラスの鳥が食べたって種まで到達しないうちにおなか一杯になるだろうし、第一種が見えても他に果肉がいっぱいあるからそっちに目移りしますよね。もしそうやって果肉をみんな食べられて種はみぃんなそのまま下に落ちるだけだったら…春が来ても種の真上には親の葉が生い茂ってるわけで種には発芽促進因子である光合成に有用な波長の光が到達せず結局種は全て発芽しない。つまり、その系の遺伝子群を持つ個体はそこで血筋が途絶える、と。「一株だけならいいじゃん」と思った方は思考が不足しすぎ。ブドウが全て「柿の実大の実の生るブドウ」だと仮定しているからここでブドウの絶滅が決定。…あ~めん
②ブドウの実一個が今の一房に生るブドウの実の合計果肉量・種子数を持つものと仮定して一つの分枝に一つの実が生る場合と比較すると…果肉を持つ植物の種子散布の主な手段は動物がその実を食べ、移動先で糞とともに地表に落下することである。そのためには動物に自分の実を「選り好んで」食べてもらわなければならない。そのためには実を甘くするのが一番手っ取り早い。発達中の果肉に送られる炭水化物類(糖、と書きたいけど果肉で分解されて糖になる物質があると厄介なのであしからず。)は浸透圧の関係上一定の濃度を超えられない。そこで果肉に貯蔵される段階でその濃度を上げることになる。そのためには果肉中の水分を蒸発させればよい。水分の蒸発は植物体の表面、つまりブドウの実の皮の表面から行われるがその作業を効率的に行うためには表面積を増大させた方がよい。肺胞の原理と同じで果肉と種子を小分けにしてそれぞれを皮で包み房状にした方が一個の大きな果実とするよりも表面積の増大が見込まれる。そのようにして成熟した果実は糖度が高く、動物にも好んで食べられる。そうすることで結局は同系遺伝子を持つ個体、果ては種全体の生存率の上昇につながる。


…どんなもんですかね?
皆さんはどう考える???
異論反論オブジェクション、今でもお待ちしてまっせ
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